生活の中でインターネットを使用している多くの人は「ECサイト」という言葉に耳馴染みがあるのではないでしょうか?しかし、これがどの言葉の略でどのような意味なのかしっかり分からずに使っている人もいるかもしれません。そこで、ECサイトの基本的なことについてご紹介していきます。
この記事の目次
ECサイト(ecサイト)とは?
現代では、パソコンやスマホなどの機器を使い、子どもからお年寄りまでインターネットへ触れる生活をしています。そのため、ネット上であらゆる取り引きをする機会も増えているのではないでしょうか。
そこで、日常でなんとなく使っているネット用語の中にある「ECサイト」がどのようなものを指すのかなどの基本的なことを見てみましょう。
ECサイトの「EC」は略語
ECサイトという言葉を何気なく使っていませんか?実はここで使われるECは「electronic commerce」の略語です。「eコマース」ともいいます。
意味としては、「インターネットを介した商取引」のことです。ネット通販やネットショッピングのことを指すと思っていた人もいるかもしれません。しかし、実はネット通販はeコマースの中の一部なのです。
そのため、ECサイトは「インターネットを使った商取引をするサイト」ということになります。
ECサイトは大きく分けて二種類
インターネット上で買い物をする場合、店舗直営のサイトか、モール型のサイトを利用する人が多いのではないでしょうか?このようにECサイトを大別すると、二種類になります。
直営サイトは、立ち上げから運営や管理まですべてを自社で行う方法です。そのため、労力や設備の構築、コスト面での負担が大きくなります。一方で、サイトデザインや仕様を自由にできるという利点が挙げられるでしょう。
モール型は三通りに分けられます。典型例は、次の通りです。
・商品数や受注、顧客管理を運営サイトがすべてしてくれる。代表例:さとふる
・プラットフォームだけを提供し、管理は出店者がする。代表例:楽天市場、Yahoo!ショッピング
・表示ECサイトが商品を扱っているように見えるが、複数が出店しており、サイトは商品データの管理をしている。代表例:Amazon、@コスメ
ECサイト(ecサイト)は国境を越える
ECサイトと検索すると「越境EC」という言葉を目にすることはありませんか?そこでこちらでは、越境ECについてご説明します。
越境ECとは?
「越境EC」とは、文字通り国境を越えてインターネットによる取り引きをすることです。従来は、日本国内にいる日本人に向けての取り引きが主でした。
しかし、近年では海外の消費者を顧客にするため、外国のモール型サイトへの出店が積極的に行われています。
ECサイトを国内に限定せず海外へ目を向ける利点は、「現地に出店するコストを抑えられる」「顧客を増やせる」などが挙げられるでしょう。また、日本へ訪れた旅行者が商品を気に入ってくれた場合には、リピート購入してくれる可能性が高まります。
このように越境ECは、日本国内にいながら顧客を増やす手段として注目されているのです。
ECサイト(ecサイト)の利用は年々増加傾向
自宅にいながら買い物ができるECサイトの存在は、大変便利なものです。そのため、ネットショッピングの利用者は年々増加しています。
2018年の経済産業省による「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」調査では、国内における電子商取引の市場規模の伸びが示されています。調査開始の2010年には約7.8兆円だったものが、2018年には約18兆円と2.3倍に増加しているのです。
また、近年の傾向として企業と個人(BtoC)との取り引きだけでなく、フリマアプリなどの個人間(CtoC)取り引きが急激に拡大していることも分かっています。
このことからも、今後も利用者にとって便利なECサイトの市場規模は増え続けていくのではないでしょうか。